「相成りました」の意味・使い方|ビジネス文書・メールの例文つき

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「相成りました」の意味・使い方|ビジネス文書・メールの例文つき

「相成りました」の意味や使い方はご存知ですか?

社会人であれば、一度は「相成りました」という言葉を見聞きしたことがあるかもしれません。日常生活ではあまり使わない言葉なので、実際の意味や使い方を把握している方は案外少ないのではないでしょうか。

「相成りました」はビジネスシーンの中でも特にかしこまった場で使われることの多い独特な言い回しです。

ここでは「相成りました」の意味や使い方をご説明します。例文つきでお伝えするので参考にしてくださいね。

「相成りました」の意味

「相成りました」の読み方は「あいなりました」です。

「相成りました」とは「~になりました」という意味です。

一般的に、進捗や重要な報告をする時に使います。「相」に特別な意味はなく、接頭語として語勢や語調を整える役割を担っています。

現代では改まった場でのスピーチや手紙文など、かしこまった時に「相」を付ける傾向があります。「相」を付けることで、言葉の意味を強めるだけでなく、格式ばった重みのあるニュアンスを付け加えることができます。

具体例として、「相変わらず」「相成る」「相整う」の「相」も、「相成りました」と同じく接頭語の「相」です。

ちなみに、「相」という接頭語には他にも、「一緒に」「互いに」という意味があります。「相弟子」「相憐れむ」などですね。この用途の「相」は、動詞だけでなく名詞にも付けることができます。

「相成りました」の使い方

「相成りました」はかしこまった文章で使いますが、文章内で多用するものではありません。何度も使うとくどくなるので、文章の文末で締めくくるときに使用するのが基本です。

また、「相成りました」の前に「運び」を付けて、「~の運びと相成りました」「~の運びに相成りました」という形で、報告するときに使われることが多いです。

「相成りました」を使った例文は以下の通りです。

【例文】

  • 以前から計画していた通り、来年春に会社を合併する運びと相成りました。
  • 不況のあおりを受け、今年度末をもちまして閉店することと相成りました。
  • 皆様の暖かい支えのおかげもありまして、無事本日の披露宴と相成りました。

「相成りました」のビジネス文書の文例

平成〇〇年〇月〇日

関係者各位

株式会社〇〇〇〇
代表取締役 〇〇〇〇

創業〇周年記念祝賀会のご案内

謹啓 初夏の候、皆様におかれましてはますますご盛栄のことと大慶に存じます。平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
 さて、おかげさまで弊社は本年〇月〇日をもちまして、創業〇周年を迎えることと相成りました。これもひとえに、皆様方のご支援、ご配慮の賜物と心より感謝を申し上げます。
 つきましては、平素よりのご高恩に感謝し、下記の通り、心ばかりの祝宴を催したく存じます。
 ご多用中、誠に恐縮ではございますが、ご光栄賜りますようお願い申し上げます。
 まずは略儀ながら、書面にてご案内申し上げます。

謹白

   日時  平成〇〇年〇月〇日(〇)午後6時から午後8時
   会場  東京〇〇ホテル3階 暁の間(別紙地図参照)
       東京都中央区見本町〇-〇-〇
       TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
   お問い合わせ先
       総務部 課長 〇〇 TEL:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

 

以上

その他のビジネス文書の文例は「祝賀会の案内状・招待状の書き方|文例つき」をご覧ください。

「相成りました」のビジネスメールの文例

件名:創立記念式典のご案内

株式会社〇〇〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△、総務部の△△と申します。

さて、弊社は平成〇年〇月〇日をもちまして
創立〇周年を迎えることと相成りました。

これもひとえに貴社をはじめとした
皆様のご支援の賜物と心より感謝しております。

つきましては、日頃よりご厚情を賜っております
皆様への感謝の意を表したく、
ささやかながら創立記念パーティーを開催致します。

ご多忙中とは存じますが、
何卒ご臨席頂きますようお願い申し上げます。

■創立記念式典の詳細
日時:〇月〇日(〇曜日)17時〜19時
会場:見本ホテル3階 鳳凰の間
住所:〇〇市〇〇町〇-〇-〇(添付の地図をご参照ください)
会費:7,000円

準備の都合がございますので、誠に恐れ入りますが
ご出欠を〇月〇日(〇)迄にメールにて
ご返信頂きますようお願い致します。

■お問い合わせ先
総務部 △△ TEL:00-0000-0000

上記につきまして何卒宜しくお願い申し上げます。

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署名
==================

その他のメールの文例は「創立記念式典の案内メールの文例」をご覧ください。

「相成りました」の類語

「相成りました」は「物事が進んでいき~となる」という意味なので、以下の類語で言い換えることができます。「相成りました」の繰り返しの使用を避けるためにも、言い換え表現を覚えておきましょう。

決定する

「決定」は「物事をはっきりと決めること。物事がはっきりと決まること。また、その内容。」という意味です。「相成りました」と同様に、確実にそういう結果になるという断定のニュアンスを表します。

なりました

非常にシンプルで明快な表現ですが、その分「相成りました」にあるような格式ばった重みはありません。日々の進捗の報告などに用いるのが適切です。

相違ない

「相違」とは「二つのものの間にちがいがあること。」という意味です。つまり、「相違ない」は「間違いない」という意味になります。揺らぐことがない確実な報告だという強いニュアンスを含んだ表現です。

「相成りました」と「運びになりました」の違い

「相成りました」と似た意味の言葉に「運びになりました」というフレーズがあります。

「運びになりました」の「運び」とは、「物事の進んでいくぐあい。運びぐあい。また、段取り」という意味です。

「運びになりました」という形で使う場合には、「物事が意外な方向に進んだ」「予想とは違った結果になった」という予想外だというニュアンスが含まれます。ちなみに、「運び”と”なりました」の場合には、「無事に~の結果となった」と、物事が予想通りに順調に進んだというニュアンスとなります。

「相成りました」と「運びになりました」には明確な使い分けのルールはありませんが、意外だったというニュアンスを言外に含ませたい場合には「運びになりました」を使うとよいでしょう。

「運びになりました」を使った例文は以下の通りです。

【例文】

  • 長年皆様にご愛顧いただきました本サービスですが、この度終了する運びになりました。
  • 私事で誠に恐縮ですが、来月末をもって退職する運びになりました。
  • 皆様のご尽力により形となりました本会の発足を記念して、パーティを開催する運びになりました。

さいごに

ここでは「相成りました」の意味や使い方、類語についてお伝えしましたが、いかがでしょうか。

「相成りました」は主に結婚や会社の動向といった重要な報告をする際に活用されます。そのため、文章内での多用は避けて、最も重要な文章の文末でのみ使います。

かしこまった場にふさわしい表現を使うことで、聞いている側にも重要な報告だと伝わり場を引き締めることができます。「相成りました」の適切な使い方を覚えて、ビジネスシーンで活用してみましょう。

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