「ご指導ご鞭撻のほど」の意味・使い方|ビジネスメールの例文つき【結婚式や年賀状に使うとき】

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「ご指導ご鞭撻のほど」の意味・使い方|ビジネスメールの例文つき【結婚式や年賀状に使うとき】

「ご指導ご鞭撻のほど」という言葉を聞いたことはありますか?

結婚式のスピーチや年賀状といったあらたまった場面や、ビジネスメールの締めの挨拶で使われるフレーズです。

目上の人や日頃からお世話になっている上司に用いる言葉ですが、適切に使うことにより、丁寧で引き締まった印象を与えることができる定型句のため、ビジネスシーンで活用できる便利な言葉です。

ここでは「ご指導ご鞭撻のほど」の意味や使い方を詳しく解説します。ビジネスメールの例文や類語も合わせてご紹介しますので、是非チェックしてくださいね。

「ご指導ご鞭撻のほど」の意味と使い方【例文つき】

「ご指導ご鞭撻のほど」は「厳しくても構わないので励まし、教え導いてください」という意味です。

相手の自分に対する指導・教育を敬っていう表現であり、目上の人や顧客に対して感謝を述べるときや、引き続き変わらないお付き合いを望むときに使う決まり文句であり、ビジネスメールやビジネス文書の結びの挨拶で用いられます。

「ご指導」「ご鞭撻」「のほど」のそれぞれの意味は下記のとおりです。

  • 指導:ある目的・方向に向かって教え導くこと。
  • 鞭撻:鞭打って強く励ますこと。いましめ励ますこと。
  • のほど:くださいますよう、賜りますよう

「指導」と「鞭撻」は、頭に「ご」が付いている尊敬語であり、「のほど」をつけて断定的な表現を避けて柔らかい言い回しにする、クッションの役目を担う表現です。

【例文】

  • ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
  • ご指導ご鞭撻くださり、心より感謝申し上げます。
  • 今後ともご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  • 今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
  • ひとえに皆様方のご指導ご鞭撻の賜物と、心より感謝申し上げます。

「ご指導ご鞭撻のほど」の結婚式や年賀状での使い方

「ご指導ご鞭撻のほど」は、かしこまった場面で用いる常套句です。

ビジネスシーンに限らず、結婚式の挨拶状や列席者に対するスピーチで、また年賀状で年始のご挨拶でも使います。フォーマルな場に合った、適切な言葉遣いができれば、敬意や感謝の気持ち、それに誠意を伝えることができます。例文を参考に、適切に「ご指導ご鞭撻」を使えるようになりましょう。

  • まだまだ未熟な二人ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻賜りますよう心よりお願い申し上げます。
  • 本年もよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
  • 本年も昨年同様、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 昨年は、私自身が試されるような年になりましたが、懇切なご指導ご鞭撻をいただき、無事に今日を迎えることができました。誠にありがとうございました。

「ご指導ご鞭撻のほど」はかしこまった表現ですので、カジュアルな年賀状には不向きです。友人宛のものは避け、上司や先生・恩師、取引先への年賀状で用いましょう。

「ご指導ご鞭撻のほど」を使ったビジネスメールの例文集

つづいては、「ご指導ご鞭撻のほど」を使ったビジネスメールの例文を紹介します。

「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」を使ったメール文例

件名:プロジェクト参加のご挨拶

〇〇部長

お疲れ様です。

この度、人事異動により〇月〇日付で
〇〇プロジェクトに参加させて頂くこととなりました、
営業企画部の△△です。

私は今まで〇年間、のべ50社の顧客企業に対して
販売促進を支援する業務を行って参りました。

〇〇プロジェクトではこれまで培った経験を活かして
チームに貢献できるよう努めて参る所存でございます。

〇〇部長のお役に立てるよう精励致しますので
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

近日中にご挨拶に伺いたく存じますが、
取り急ぎ、メールにてプロジェクト参加のご挨拶を申し上げます。

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署名
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プロジェクト参加の決意表面をかねたメールを送るときは「プロジェクト参加の挨拶メールの文例集」をご覧ください。

「ご指導ご鞭撻を賜りますよう」を使ったメール文例

件名:担当者変更のご挨拶

株式会社〇〇〇〇
企画部 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△、営業部の△△でございます。

さて、本日は担当者変更のお知らせでご連絡いたしました。

このたび〇月〇日付けをもちまして〇〇支店に異動となり、
後任として〇〇(後任者の名前)が担当させて頂くこととなりました。

在任中は公私にわたってお世話になりましたこと、
心から感謝申し上げます。

△△支店での経験を生かして今後の業務に精励いたす所存です。

つきましては、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう
心よりお願い申し上げます。

なお、後任の〇〇が後日、ご挨拶でお伺いさせていただきます。
わたくし同様、ご支援ご厚情をいただきますようお願い致します。

取り急ぎ、担当者変更のご挨拶と
在任中のお礼を申し上げます。

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署名
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なお、クライアントに送るときは「ご指導ご鞭撻」を言い換えて「ご支援ご鞭撻」と書いてもよいでしょう。

引き継ぎの挨拶メールを送るときは「引き継ぎの挨拶メールの文例集」をご覧ください。

クレームへの謝罪で「ご指導ご鞭撻のほど」を使ったメール文例

件名:不手際のお詫び

株式会社〇〇〇〇
営業部 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

昨日は私の不手際により、多大なご迷惑をおかけしましたこと、
心からお詫び申し上げます。

念入りに確認していれば、防げた事態であり、
認識の甘さを痛感いたしております。

今後は二度このようなことがないよう、
慎重に慎重を重ねて取り組む所存です。

今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、
切にお願い申し上げます。

取り急ぎ、昨日のお詫びを申し上げます。

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署名
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クレームへのお詫びメールを送るときは「失態へのお詫びメールの文例集」をご覧ください。

新入社員が「ご指導ご鞭撻のほど」を使って配属の挨拶メールを送るときの例文

件名:入社のご挨拶【新入社員・△△△△】

〇〇課長

はじめまして。突然のメールで失礼いたします。

私、本日4月1日より入社いたしました、
△△△△(読み仮名)と申します。

3月に〇〇大学〇〇学部を卒業し、
この度、企画部への配属となりました。

仕事では、わたしの長所である
根気強く物事に向き合うことができる点を生かし、
与えられた仕事に対して妥協をせず、
責任感を持って取り組んで参る所存です。

〇〇課長にはご迷惑をおかけすることもあると思いますが、
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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署名
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新入社員の着任や、転職したときの挨拶メールを送りたい方は「入社の挨拶メールの文例集」をご覧ください。

「ご指導ご鞭撻のほど」を使って上司にお礼メールを送るときの例文

件名:プレゼン資料作成ご協力のお礼

〇〇課長

お疲れ様です。△△です。

本日はお忙しい中、プレゼン資料の作成に
ご協力いただき、誠にありがとうございます。

おかげ様で、株式会社〇〇様への提出締切日に
間に合わせることができました。

今後は〇〇課長に頼らずとも一人で仕事を進められるよう、
今回の私の不出来・失敗を反省するとともに、
次の機会に生かすべく努めて参る所存です。

また、〇〇課長のご期待に添えるよう
株式会社〇〇様との商談に向けて誠心誠意努力して参ります。

今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
取り急ぎ、資料作成ご協力のお礼を申し上げます。

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署名
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その他の文例は「仕事を手伝ってもらったときのお礼メールの文例集」をご覧ください。

「ご指導ご鞭撻のほど」の類義語

「ご指導ご鞭撻のほど」が便利な言葉であっても、多用してしまうと定型的で味気ない印象を与えてしまいます。また、使う場面や相手によっては堅苦しい印象を与えてしまいます。ここでは「ご指導ご鞭撻のほど」の類義語を紹介するので、相手との関係性や使うシーンによって使い分けましょう。

  • ご教示:ご教示いただけますと幸いです。
  • ご教授:(学問・技芸について)ご教授いただき、誠にありがとうございました。
  • ご指南:(武術・芸能について)ご指南いただければ幸甚に存じます。

これらは「目上の人に教えを受ける」という意味ではあるものの、正確には意味の違いがあります。知識や方法に関する教えを請うときは「ご教示」、学問や技芸は「ご教授」、武術や芸事に関しては「ご指南」が適切のため、正しく使い分けましょう。

また「ご指導ご鞭撻のほど」は書き言葉として用いるのが一般的です。話し言葉の場合は下記の言い回しを使うと違和感を与えずにすみます。

【例文】

  • ご指導ください。
  • お教えください。
  • ご教授願います。
  • ご教示賜りますようお願い申し上げます。

さいごに

ここでは「ご指導ご鞭撻のほど」の意味や使い方について解説しましたが、いかがでしょうか。

「指導」は「教え導くこと」、「鞭撻」は「努力するよう励ますこと」を指す言葉であり、それぞれ頭に接頭語である「ご」をつけた敬語表現です。

目上の人に対して教えを請う時や、指導してもらった感謝の気持ちを伝える時に使う言葉であり、漫画スラムダンクの流川選手が監督の安西先生にも使った有名なフレーズです。

「ご指導ご鞭撻のほど」は話し言葉では堅苦しい印象を与えてしまうので、状況に応じて「ご教示」や「ご指導」といった類語に言い換えましょう。例文を参考に「ご指導ご鞭撻のほど」を上手に使って、相手に謝意をしっかりと伝えられるといいですね。

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