「ご用命」の意味・類義語|目上に送るビジネスメールの例文つき【ご用命ください・ご用命賜りますようお願い申し上げます】

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「ご用命」の意味・類義語|目上に送るビジネスメールの例文つき【ご用命ください・ご用命賜りますようお願い申し上げます】

「なんなりとご用命ください」「どうぞご用命くださいませ」などの言葉を見聞きしたことはありませんか。

「ご用命」は、日常生活では馴染みの薄い言葉ですが、ビジネスシーンではよく使われる便利な言葉です。

ここでは「ご用命」の意味や使い方、類義語について詳しく解説します。目上の人やお客様に送るときのビジネスメールの例文も紹介するので参考にしてくださいね。

「ご用命」の意味・使い方

「ご用命」は「ごようめい」と読み、「用命」に接頭語の「ご」をつけた丁寧な表現です。

「用命」とは「用事を言いつけること。商品などを注文すること」という意味があり、相手に「ご用命ください」と伝える場合は「用事があるときは命じてください」「注文してください」という意味になります。

敬意を示した表現のため、ビジネスではお客様をはじめ、目上の人や上司に使える言葉です。

「用事があるときは命じてください」という意味で「ご用命」を使うときは、以下のような使い方をします。

【例文】

  • どうぞご用命ください。
  • なんなりとご用命下さい。
  • 喫緊のご用命とうかがい、さっそく参りました。
  • ご用命に従い、何でもいたします。
  • どのようなご用命でも承りますので、どうぞお申し付けください。
  • ご用命がございましたら遠慮なくお申し付けください。

「商品などを注文すること」という意味で「ご用命」を使う場合は下記の使い方をします。

【例文】

  • 15日までに納入するよう、ご用命を賜りました。
  • 商品がご入用の際は、当店にご用命ください。
  • ご用命の品は一週間以内にお届けいたします。

ただし、「ご用命」は相手に対して用事を頼んだり注文したりするときに「ご用命します」という使い方はしないので注意が必要です。また、目下の人に使うのも適切ではありません。

「ご用命」を使ったビジネスメールの例文集

つづいては、「ご用命」をつかったビジネスメールの例文を紹介します。

「ご用命ください」を使ったお願いメール例文

件名: 創立記念式典でのご挨拶のお願い

株式会社〇〇〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△、営業部の△△と申します。

すでにご連絡を差し上げておりますが、
弊社創立10周年記念パーティへのご出席をご快諾いただき
誠にありがとうございます。

当日は、お取引先様の懇親会も兼ねまして
ささやかな会食の機会を設けさせていただきました。

つきましては、ご多忙のところ大変恐縮ですが、
取引先様のご挨拶としまして、弊社との信頼関係も堅く
ご人望の厚い〇〇様に一言お言葉をいただきたく
お願い申し上げる次第でございます。

ご挨拶いただくお時間につきましては、
進行予定表を添付させていただきましたので
ご参考までにお目通しくだされば幸甚です。

なお、当日の司会進行は私〇〇が担当させていただきます。

ご不明な点などございましたら何なりとご用命ください。

ご多忙のところ大変申し訳ございませんが、
ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

====================
署名
====================

なお、挨拶の依頼をしたいときは「挨拶の依頼メールの文例集」をご覧ください。

「ご用命をお申し付けください」を使ったお礼メール例文

件名:ご注文のお礼

株式会社〇〇〇〇
総務部 課長 〇〇 〇〇 様

お世話になっております。
株式会社△△、営業部の△△でございます。

このたびは、弊社製品「〇〇〇〇」のご注文をいただき、
誠にありがとうございます。

早速手配し、十分に検品した上でご指定いただいた
納品日時の〇月〇日(〇)〇時にお届けいたしますので、
ご到着まで今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。

アフターケアにつきましても万全を尽くす所存でございますので
ご用命がございましたら遠慮なくお申し付けくださいませ。

貴社のご期待に添えるよう、引き続き努めて参りますので
今後ともご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

メールにて恐縮ではございますが、
ご注文のお礼を申し上げます。

====================
署名
====================

なお、注文のお礼メールを送りたいときは「注文の御礼メールの文例集」をご覧ください。

「ご用命承りました」を使った返信メール例文

件名:商品〇〇ご注文の御礼

〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△・営業部の△△がご用命承りました。

この度は下記商品をご注文いただき誠にありがとうございました。

・商品A:〇個     〇,〇〇〇円
・商品B:〇個入り5箱 〇,〇〇〇円

商品Aは本日中の発送を予定しております。
また、商品Bに関しては電話でも申し上げたとおり、
人気商品のため現在品薄状態となっております。

来週〇日(〇)に再入荷の予定のため、
到着し次第、発送致します。今しばらくご猶予いただければ幸甚です。

また、配送や商品に関するご質問やご要望などございましたら
遠慮なくお申し付けくださいませ。

何卒よろしくお願い申し上げます。

====================
署名
====================

「ご用命賜りますようお願い申し上げます」を使ったお願いメール例文

件名:値下げのお願い

株式会社〇〇〇〇
営業部 〇〇 〇〇 様

平素より大変お世話になっております。
株式会社△△、営業部の△△です。

この度、貴社より定期的に購入しております商品「〇〇」について
購入価格に関するお願いがあり、ご連絡を致しました。

永らく納入していただいておりますが、
お取引当初より単価の改定がなされておりません。

昨今の円高傾向に鑑みますと、現行の単価設定のままであることに
割高感を感じております。

そのため、商品のお値引きについてご検討いただけませんでしょうか。

貴社商品はお客様に大変ご好評を頂いておりますが、
〇%の値下げをご了承いただけましたら

弊社の販売価格にも反映したく存じます。

よろしくご検討のうえ、是非とも
ご用命賜りますようお願い申し上げます。

====================
署名
====================

値下げのお願いをするときは「値下げの依頼メールの文例集」をご覧ください。

「ご用命」を使ったそのほかの例文は下記の通りです。

【例文】

  • 保証期間内の故障の際は、保証書をご提示の上でご購入店または最寄りの弊社営業所にご用命ください。
  • お客様のニーズに添った商品開発のお手伝いができるよう、知識と経験の豊富な専門スタッフがご用命をお待ちしています。
  • トレーニングについてのご相談やご用命、コース別の料金、その他ご不明な点がございましたら、お気軽に下記までご連絡ください。
  • 無料送迎サービスをご希望のお客様は、駅にご到着されましたら、当ホテルに直接お電話でご用命ください。
  • お電話でのご注文も承っております。〇〇〇-〇〇〇〇まで、何なりとご相談・ご用命ください。
  • ご用命の商品は、到着次第お手元までお届けいたします。

「ご用命」の類義語・言い換え表現

「ご用命」の類語・言い換え表現は下記のとおりです。

【類義語】

  • ご注文
  • ご所望
  • ご依頼
  • ご利用
  • ご指示
  • お買い求め
  • お申し付け(お申し付けください)
  • 仰せつけ(仰せ付けください)

【例文】

  • 何なりとご用命ください。⇒ 何なりとお申し付けください。
  • ご用命は何でしょうか。 ⇒ ご依頼は何でしょうか。
  • ご用命の件ですが ⇒ 仰せの件ですが
  • ご用命に従い ⇒ ご指示に従い
  • ご用命ください。 ⇒ 仰せ付けください。
  • このフォームからご用命ください。 ⇒ このフォームからご注文ください。
  • ご用命の商品につきましては ⇒ ご依頼の商品につきましては
  • ご用命の際は ⇒ お買い求めの際は

まとめ

ここでは「ご用命」の意味や類義語、使い方について紹介しましたが、いかがでしょうか。

例文でもお伝えしたように、「ご用命」は注文だけでなく、用事一般の意味で使うことのできるビジネスシーンで使い勝手の良い言葉です。

反面、場合によっては曖昧にもなり得るので、「注文」であることをはっきりさせたい場合は、「ご注文」という表現を使った方が良いこともあります。場面に応じた使い分け方をマスターしてくださいね。

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