「ダメ元」の意味・使い方|ビジネスでの言い換え方・メール例文つき

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「ダメ元」の意味・使い方|ビジネスでの言い換え方・メール例文つき

「ダメ元」という言葉を日常生活で耳にすることがあります。

友達同士や家族の間で使っても違和感はないかもしれませんが、「ダメ元」はくだけた言葉であり平成に入ってから普及した俗語のため、ビジネスシーンでの使用は適切ではありません。

上司との仕事に関する会話で「ダメ元でお願いします」と使う人もいますが、あまり丁寧な印象の言葉ではないので気をつけたいところ。

ここでは「ダメ元」の意味や使い方をお伝えします。また、ビジネスで使うときの言い換え表現についても解説するので参考にしてくださいね。

「ダメ元」の意味・使い方

「ダメ元」とは、「ダメでもともと」という言葉の略語で、「何もせずに諦めるよりはやってみたほうがよいので、無理を承知でやってみよう」という微かな願望を意味する言葉です。

「もともとがダメである」ということなので、成功する確率や可能性が極めて低いけど、失敗しても当然であり、これ以上損することはないので思い切ってチャレンジしてみよう、という場面で使われます。

また、「ダメ元でやってみろよ!」などと相手を鼓舞したり、思い切って行動するように促したりするときも使われます。なお、「ダメ元だから挑戦しない」という使い方はしません。

【例文】

  • ダメ元で告白した結果、玉砕したけれど後悔はない。
  • ダメ元で応募してみたら、入選してとても嬉しい。
  • 料金が安くなるか、店員にダメ元で言ってみる。
  • ダメ元でやってみたら?案外上手くいくかもしれないよ。

目上の人の行動に対して「ダメ元」を使うのはくれぐれも避けましょう。失敗することを念頭に置く言葉のため、「ダメ元で挑戦しましょう」と勇気づけたつもりでも失礼になってしまいます。

「ダメ元」のビジネスでの言い換え方

「ダメ元」という言葉はフランクな表現のため、ビジネスに使うのには不向きということをお伝えしました。では、目上の人に使える言い換え表現にはどのような言葉があるのでしょうか。

別の表現だと「当たって砕けろ」「清水の舞台から飛び降りるつもりで」「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」などと言い換えができますが、やはり目上の人への表現としては不適切ですね。

そもそも、「ダメ元」には「駄目でも仕方ないから」というネガティブな意味が含まれるため、ビジネスで使うのはふさわしくありません。上司に伝えるときは、失敗が前提であることをはっきり伝えず、次のような言い回しに留めておくのが無難です。

【上司の行動を促したいとき】

  • 思い切ってやってみましょう。
  • チャレンジしてみましょう。
  • 可能性を信じましょう。

一方で、あなたが「ダメ元ですが頑張ります」を伝えるときは下記の表現に言い換えることができます。

【ダメ元でやってみます】

  • 可能性を信じて、できる限りやってみます。
  • 結果につなげられるよう、精一杯努めて参ります。
  • 一か八か、自分を信じてやってみます。
  • 無理を承知で申しますが、私に任せていただけないでしょうか。

これらは後ろ向きな表現を避け、ポジティブな言い回しにかえた伝え方です。失敗することを明言せずに、前向きな姿勢を表すのがビジネスではマナーであり、上司に好印象を与える重要な要素になります。

また、目上の人にダメ元で進言するときは下記のような言い換え方があります。

【ダメ元でお願いします】

  • ご無理を承知で申し上げますが、弊社との新規取引を切にお願い申し上げます。
  • ずうずうしいお願いで申し訳ありませんが、価格の改定をお願いできないでしょうか。
  • 身勝手きわまる申し入れだということは承知しておりますが、納期を早めていただけないでしょうか。
  • 勝手なお願いで申し訳ないのですが、ご面談の機会をいただけませんでしょうか。
  • ご迷惑も顧みずのお願いで恐縮ですが、講演会にご登壇いただきたくお願い申し上げます。
  • お忙しいところ恐縮ですが、もう一度確認させていただけないでしょうか。

「ダメ元でやってみます」という言葉は略語、俗語ということもありますが、「ダメ元」という言葉に後ろ向きな印象を受けるため、やはりビジネスには使えない言葉です。これらの言葉を使って適切に言い換える必要があります。

「ダメ元」を言い換えたビジネスメール例文集

さいごに、「ダメ元」を言い換えたビジネスメールの例文を紹介します。

上司に宛てる場合

件名:プロジェクトのご相談

〇〇課長

お疲れ様です。

先程、株式会社〇〇の△△様より連絡があり、
受注コンペにおいて、まだ検討段階ではあるものの
提案内容・価格ともに、競合であるB社が
上回っているとのお話を頂戴しました。

そこで担当の△△様より、
当社への発注の可能性は低いことを前提としたうえで、
提案内容および発注価格について再提出しても良いとの
ご提案をいただきました。

他のプロジェクトもあるなか、
時間的にも厳しいことは覚悟のうえで申し上げますが、
自身の成長の機会ととらえて私に任せていただけないでしょうか。

ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

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署名
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なお、上司に相談したいことがある人は「上司に相談したいときの依頼メールの文例」をご覧ください。

取引先・目上の人に宛てる場合

件名:ご面談のお願い

株式会社〇〇〇〇
専務取締役 〇〇 〇〇 様

お世話になっております。

先日、弊社〇〇サービスのご案内をさせていただきました、
株式会社△△の△△と申します。

ご無理を承知で申し上げますが、
今一度ご面談の機会をいただけませんでしょうか。

〇〇様よりご指摘いただいた導入後のプランにつきまして、
社内で精査し、ご要望に沿うご提案をさせていただきたく存じます。

不躾なお願いとなり大変恐縮ではございますが、
ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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署名
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まとめ

「ダメ元(駄目もと)」の意味や使い方、ビジネスでの言い換え方をお伝えしましたが、いかがでしょうか。

「ダメ元」は言葉を言い換えれば「チャレンジしてみる」という前向きな印象を与えることができるフレーズです。ただし、砕いた表現のため、使う相手やその場に応じた使い分けをすることが大切です。

状況に応じて、適切に言葉を選ぶことは、ビジネスシーンではとても重要です。ここで紹介した言い換え表現をぜひ、覚えておいてくださいね。

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