目上の人に「感心しました」は失礼!正しい言い換え方・類語【例文つき】

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目上の人に「感心しました」は失礼!正しい言い換え方・類語【例文つき】

日常生活のなかで何かに心を動かされたとき、「感心した」という言葉を使うことがありますよね。

友達同士の会話で「感心した」「感動した」「すごい」などの表現を使うのはごく普通でも、上司や目上の人に対して「感心しました」と伝えるのは、実は失礼な言葉とされています。どのような理由から不適切な表現になるのでしょうか。

ここでは「感心する」の意味や正しい使い方を説明します。また、目上の人や上司に対して「感心しました」と伝えるときの適切な言い換え方についてもお伝えします。

普段お世話になっている目上の人や上司に失礼のないよう、きちんと勉強しておきましょう。

「感心する」の意味・使い方

「感心する」の意味は大きく分けて2つあります。

一つ目の意味は「すぐれた技量に心を動かされること。心に深く感じること」です。

人の行為や優れた言動に対して、心を動かされ、その気持ちを相手に伝えたいときに使います。一般的には、この意味合いで「感心する」を使うことが多いと思います。

【例文】

  • 君の勇気ある行動には感心した。
  • 毎日朝早く来て社内の掃除をしているなんて、感心するよ。
  • きちんとゴミを持ち帰るなんて、感心だね。

二つ目の意味は「感心する」を逆説的に用いて、「あきれること、びっくりすること」という意味で使います。人の行為や言動に対して呆れたり、皮肉を言ったりするときに用いられます。

【例文】

  • 君の考えのなさにはまったく感心するよ。
  • あなたの愚かさ加減にはほとほと感心する。
  • 後先を顧みないその発想には感心するよ。

「感心しました」は目上の人に失礼

結論からお伝えすると、「感心しました」は目上の人や上司には使わないほうが無難です。

「感心する」は「心を深く動かされる」という意味なので使っても問題ないように思えますが、実は「素晴らしい行為に対して相手を評価する」という意味合いがあることから、上から目線のニュアンスが含まれる表現なのです。

そのため、目上の人や上司に対して「課長のご判断には感心しました」などと使うのは失礼にあたります。値踏みしているような印象を与える可能性もあるため、くれぐれも避けましょう。

一方で、上司が部下や同僚の言動に対して「感心した」を使うのは問題ありません。

「感心する」は「相手を評価し褒める」というニュアンスを含む言葉のため、目上の人や上司に対して使うのは不適切であることを覚えておいてくださいね。

「感心しました」は上から目線!正しい言い換え方

では、「感心する」「感心しました」を目上の人や上司に使いたい場合、どのような言葉に言い換えればよいのでしょうか?類義語を以下に紹介します。

  • 感動:ある物事に深く心を動かされること
  • 感銘:忘れられないほど深く感じること
  • 敬服:感心して尊敬の念を抱くこと
  • 感服:深く感心して、尊敬、尊重の気持ちを抱くこと

どれも「深く心を動かされる」という意味に近い言葉です。

ちなみに、これらの言い換え方のなかでもっとも丁寧でかしこまった表現は「敬服」です。ビジネスメールで「敬服いたしました」と使ったりするのですが、その正しい使い方やよく似た言葉である「感服」との違いも理解しておきましょう。

詳しくは『「感服・脱帽・敬服」の意味・違い・使い方|メール例文つき』をご覧ください。

【例文】

  • 御社の技術力の高さに感動いたしました。
  • 教授のお考えに感銘を受けました。
  • 素晴らしいご決断に、敬服いたします。
  • 社長の仕事への姿勢に感服いたしました。

また、これらの難しい言葉を使わなくても、「尊敬します」「素晴らしいです」という平易な言葉で「感心しました」という気持ちを伝えても問題ありません。その場に応じた適切な言葉を用いて、言い換えてみましょう。

「感心しました」を言い換えたビジネスメール例文

「感心しました」を「敬服いたしました」に言い換えたメール例文を紹介します。

件名:受賞のお祝い

〇〇部長

お疲れ様です。営業部の△△です。

この度は、社内表彰式にて
営業部門の最優秀賞をご受賞されましたこと、
誠におめでとうございます。

お客様の悩みと真摯に向き合う姿勢が
実を結んだものと敬服いたしております。

今後とも、ご健康に留意され、
ますますの飛躍を遂げられますようお祈り申し上げます。

メールにて恐縮ですが、
取り急ぎ受賞のお祝いを申し上げます。

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署名
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目上の人のどのようなポイントに心を動かされたのか、「敬服いたしました」の言葉の前に端的に書き添えておくのが基本です。

さいごに

ここでは「感心する」の正しい意味や使い方、目上の人や上司に対する適切な言い換え方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

「感心しました」はネガティブな言葉ではなく、「深く心を動かされた」という気持ちを相手に伝える言葉なので、コミュニケーションを円滑にするための手段として、相手への意思表示をするには便利な言葉です。

ただし、使う相手によっては、同様の意味を持つ適切な言葉に言い換えることが大事です。上司や目上の方へは他の言い回しを使って「感心しました」という気持ちを伝えましょう。

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