 
        「小職」の使い方について知りたいと思っていませんか?メールやビジネス文書、商談などで「小職は〜」という言葉を見聞きすることがあります。
英語では “I(わたし)” しかない一人称代名詞も、日本語だと「小職」をはじめとした、多種多様な言い回しを、場面や相手との関係に応じて適切に使い分ける必要があります。
「小職?そんな部署あったっけ?」なんて、面を食らわないためにも、ここでは一人称「小職」の意味や読み方・使い方について詳しく解説します。「小職」は女性も使える表現なのか、目上の方に使用しても失礼に当たらないのかについてもお伝えするので参考にしてくださいね。
「小職」の意味と使い方
小職の読み方は「しょうしょく」です。小職は「官職に就いている人が自分をへりくだっていう語」という意味です。
そのため、本来は官職や国家公務員の人が自分のことを謙遜して使う言葉でしたが、現在では民間企業に勤めている方でも、かしこまった場で「小職」を使うことがあります。そのため、一概に「民間企業の社員が使うのは誤用」とばかりも言えません。
ただ、誤用と見なす人も多いため、民間企業に勤めるビジネスマンの方は、避けた方が無難です。念のため、例文をあげておきます。
【例文】
- 小職は過去3年に渡り、〇〇の調査・研究を手掛けて参りました。
- 小職が実務を担当した経験を踏まえ、日本における〇〇の現状を考察したいと考える。
- 昨今の潮流の中で、小職の〇〇に関する見解を明らかにしたい。
「小職」は女性も使える表現か
「小職」という言葉に性別の区別はありません。そのため「小職」は、女性も使える表現です。
ビジネスシーンでは男女を問わず、「私」という一人称代名詞を使うことがほとんどですが、女性の場合、プライベートでも「私」を使う人が多いため、公私の区別がつきにくいと感じる人もいるようです。
職業上、「自分のことを女性として見られたくない。官職にある人間の言葉として受け取ってほしい」と考える女性や、社内の慣例によって自分のことを「小職」と書く場合があります。
ですが、「小職」は堅苦しい印象を与えることから、民間企業に勤める女性は避けたほうが無難です。「私」や「わたくし」の表現を使うのが自然であり一般的です。
「小職」は目上の人や上司に失礼か
「小職」が目上や上司に失礼に当たるかどうかは、「小職」を使う人の役職によります。
「小職」は自分の役職を謙遜していう一人称であり、相手に敬意を示した言葉。そのため、課長や部長など、管理職についている人が自身をへりくだって表現するときに使用するのが正しい使い方です。
新入社員や職位の低い方、もしくは役職についていない人が「小職」を使うと、意味合いが変わり、へりくだっているつもりが生意気で偉そうに聞こえてしまいます。
「小職」はある程度地位の高い方が、自身の能力や価値を低く評価し、控えめに振る舞うこと。目上の人に向かって使ったり、その職に就いて日の浅い人が、その言葉で自分を指したりすべきではありません。
そもそも「小職」は、ビジネスシーンで一般的に使われる言葉ではないので、自分のことを指して伝えるときは「私」や「わたくし」を使用しましょう。
「小職」を使ったビジネスメールの例文
これまでに述べた通り、「小職」は使う相手や自身の役職・地位によって正しく使わなければなりません。ここでは、ビジネスメールで「小職」を使うときの例文を紹介するので、へりくだった表現で相手に敬意を払いたいときは参考にしてくださいね。
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「小職」と「小生」の違い・使い分け方
「小職」と混同されやすい言葉に「小生」があります。「小生」は「しょうせい」と読み、「小職」と同様、自分のことをへりくだった表現です。
では「小職」と「小生」にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず一つ目は、「小職」は目上の人に使える表現であるのに対し、「小生」は同等か目下の相手に使う言葉です。そのため「小生」を目上の人に使うと無礼です。
二つ目は、「小職」は男女の区別なく使用できるのに対し、「小生」は男性のみが使える表現である点です。「小生」の代わりとなる女性特有の呼び名はないため、女性の方は「私」を使うのが一般的でしょう。
三つ目は、「小生」は手紙において使用される言葉である点です。現代では「私」や「わたくし」を用いるのが一般的ですが、明治から戦前にかけて、「小生」は手紙を書くとき、盛んに用いられた表現です。
【例文】
- いろいろと小生の近況をご配慮くださってありがとうございます。
- 小生も決して貴下以上に〇〇の事情に詳しいわけではありませんが、
まとめ
「小職」は、男性・女性の区別なく使うことのできる表現ではありますが、使う人の職務によって使用範囲が限られる表現でもあります。
「私人ではなく、その会社の一員としての立場」を強調するために、この言葉を使用することを、会社側から求められるケースもあるかもしれませんが、そのときは、社内・社外の誰に対して使うべき表現かということを、一度確認しておくと良いでしょう。
ここに挙げた意味を踏まえ、目上の人に失礼のないよう、また辞書を根拠に「誤用ではないか?」と思われることのないよう、注意を払って使いましょう。


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