「校正」と「校閲」の違い!意味・使い方まとめ

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「校正」と「校閲」の違い!意味・使い方まとめ

突然ですが、「校正」と「校閲」の意味や違いはご存知ですか?

石原さとみさん主演の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」というドラマの放映とともに、一躍スポットが当てられた「校閲」という仕事。

本や大手メディアのウェブサイトで注目されるのは、作家や記事の執筆者ばかりですが、いわば縁の下の力持ちとして出版やサイト運営を支えているのが校閲者です。

ここでは「校正」と「校閲」の違いについてお伝えします。意味や使い方もご説明しますので参考にしてくださいね。

「校正」の意味・使い方

「校正」の読み方は「こうせい」です。

「校正」の意味は「文字・文章を比べ合わせ、誤りを正すこと。校合」です。

「校正」の「校」には「書物の文字の誤りを調べ正すこと」という意味があり、「正」には「間違いがなくただしい。いつわりがない。本筋にかなっている」という意味を持つことから、「校正」は主に文字や語句の誤りを正すことをいいます。

いわゆる誤字脱字の修正のことを指すのですね。

校正の作業を簡単に言えば、原稿と製作物の文字に違いがないか、1文字ずつ確認していくことです。そのため文章を読まず、徹底的に文字を見てチェックしていく仕事なのです。

「校閲」の意味・使い方

「校閲」の読み方は「こうえつ」です。

「校閲」の意味は「文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること」という意味です。

「校閲」の「閲」には「書き物の内容などを調べること。調べて読むこと」という意味がありますが、「校閲」は原稿の内容に矛盾点がないか、事実関係に誤りがないかなどを調べることをいいます。

たとえば、ノンフィクション作品の原稿に「1985年8月6日の天気は暴風雨だった」という記述があるとします。校閲は、気象データなどで同日の天候が暴風雨だったのかをチェックし、その日が晴天であれば、その一文は誤りだと指摘する仕事をしています。

「校正」と「校閲」の違い

上記では「校正」と「校閲」の意味や仕事の内容についてお伝えしました。

結論からお伝えすると、「校正」とは「誤字脱字の修正」をするのに対して、「校閲」は原稿に書かれている内容の事実関係や論理構成を確認して修正することです。

ただし、実際の現場では、「校閲」は内容の矛盾を見つけることだけでなく、誤字を見つけたり地名や固有名詞などが正しいかも確認します。

「執筆」や「編集」との違いは?

「執筆」は「本や文章、記事を書く」ことを指します。ニュースや小説、雑誌などの原案を1文字ずつ書くのが「執筆」という仕事です。

また「編集」の意味は「一定の方向性に従って資料を整理し、新聞・雑誌・書物などにまとめること。また、撮影済みの映像を映画などにまとめること」です。

ただ、仕事の側面からいうと、編集者は書籍や雑誌を企画し、制作の段取りを決め、出版物ができ上がるまでを管理するなど、重要な役割を担います。

取材先への交渉・原稿チェック・制作進行管理、予算の管理などもあり、製作物のマネジメントをします。

さいごに

ここでは「校正」と「校閲」の違いや意味・使い方をお伝えしましたが、いかがでしょうか。

石原さとみさん主演のドラマのタイトルは「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」ですが、「校正」「校閲」のどちらも地味かもしれませんが、出版物にとって非常に大事な役割を果たす仕事だと分かりますね。

ミスが許されない仕事と言えますね。

似た漢字の2つの言葉ですが、この機会に意味や使い方、違いについて覚えておいてくださいね。

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