同窓会(クラス会)の案内状の往復はがきの書き方|例文つき

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同窓会(クラス会)の案内状の往復はがきの書き方|例文つき

ここでは、同窓会やクラス会の案内状・招待状の例文をご紹介します。

同級生・恩師に案内状を送る時期や、書くときのマナー、押さえておくべき基本ルールを詳しく解説します。

また、案内状に記載する開催日時や場所などの必要な情報もお伝えしているので、確認しておいてくださいね。

同窓会・クラス会の案内状のマナー

同窓会・クラス会の案内状を出す相手の多くは、幼馴染みや学生時代に生活を共にした親しい友人・知人。だからといって、案内状の文章がカジュアルすぎたり、日時や会場などの必要な情報が記載されていなかったり、書式がめちゃくちゃになっていたりすると、読んだ相手に目的が正確に伝わりません。

ここでは、正しく情報を伝えるために押さえておきたいマナーをご紹介します。

同窓会の案内状を出す時期

案内状を出す時期は、2ヵ月前を目安に発送します。遅くても1ヵ月前には同級生・先生に案内状が届くように手配するのがマナー。名簿などで照らし合わせ、案内状を送り忘れる相手が出ないように細心の注意を払いましょう。

担任の先生・恩師の会費について

同窓会では、先生から会費を貰わない招待制にするか、会費を徴収するかについてですが、学生時代にお世話になった、感謝の気持ちを伝える意味合いから、一般的には、恩師は招待とし、会費は通知しないケースが多くなっています。招待する場合は、同級生に送る案内状と先生や恩師に送る招待状の内容(特に会費の記載)は変えておきましょう。

同級生と先生の案内状の通知方法

通常、案内状や招待状などの正式な手紙は、封筒に入れて送るのがマナーです。はがきは略式のため、目上の人に送るときは相応しくありません。そのため、同窓会・クラス会の案内状は、同級生に送るときは往復はがきに印刷して送る場合が多く、先生や恩師へは封書で予定を伺うのが一般的です。お世話になった恩師の方々に失礼のないよう、はがきと封書は使い分けましょう。

参加意欲をそそる内容を心がける

文面は基本的な書式に則って書き上げます。言葉遣いや表現はやわらかい印象になるよう心がけましょう。冒頭に表題をつけ、主文のなかに興味を引き立てる表現を盛り込むことが大切です。楽しいアトラクションを企画しているなど、当日の予定の一端を紹介する方法が代表的。そのほか、珍しい仲間が参加予定であるとか、同級生の話題を紹介するといった、仲間意識を高める工夫も効果的です。

往復はがきの同窓会の案内状の書き方(縦書き・横書き)

まずは、往復はがきで同窓会の案内状を書くときの基本的な構成をご紹介します。縦書きと横書きのサンプルは以下をご覧ください。

同窓会の案内状の往復はがきの書き方(縦書き・横書き)

それぞれの書式について、基本構成を以下にご紹介いたします。

  • 件名:同窓会の案内状であることがわかるタイトルを簡潔に明記します。やや大きめの字で書きましょう。
  • 前文:同窓会の案内状は「頭語(拝啓)」「時候の挨拶」「相手方の繁栄を喜ぶ挨拶」の3つで構成されています。「時候の挨拶」は、案内状を送る時期の季節感や気候にあった挨拶言葉を選ぶよう、注意が必要です。同級生に送るときは堅苦しい表現を避け、柔らかい印象を与える言葉を選びましょう。
  • 主文:案内状の目的や内容について明記します。文頭は一字下げて書き始め、具体的かつ簡潔な内容になることを心がけましょう。
  • 末文:本文の終わりをしめす「結びの挨拶」を書き、最後に「結語(敬具)」を書きます。
  • 別記:書面の左右中央に「記」と書き、開催場所や日時、連絡先、会費、幹事などの情報を箇条書きで明記します。最後は「以上」と書いて締めくくります。

同窓会・クラス会の案内状の例文(同級生)

つづいては往復はがきの往信面に記載する、同窓会の案内状の例文をご紹介します。

同級生に送る同窓会の案内状(1)

拝啓 青葉若葉の季節、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 さて、今年は私たちが〇〇中学校を卒業して〇年の節目の年となります。つきましては、同窓会を(1)下記(左記)のとおり開催することとなりましたので、ご案内申し上げます。
 当日は、恩師の〇〇先生、〇〇先生にもご臨席いただけることになっております。お忙しいこととは存じますが、久しぶりに近況などを語らいながら旧交をあたためたいと存じます。(2)ぜひ皆様お誘いあわせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます。
                                            敬具

例文中の(1)は、同窓会を定期的に開催してるときは「今年も恒例の〇〇中学校同窓会を」に書き換え、(2)は「しばし日常を離れ、中学生だった当時を思い出し、楽しいひとときを過ごしたいと思います。」と書くのもよいでしょう。

同級生に送る同窓会の案内状(2)

拝啓 新緑がまぶしい季節、皆様にはご健勝のことと存じます。
 さて、恒例になりました〇〇中学校の同窓会を、左記(下記)の要領で開催いたします。(1)今年は〇〇先生が還暦を迎えられることとなり、先生の還暦いのお祝いもかねた盛大な同窓会を計画いたしました。〇〇先生とご親交が深かった英語の〇〇先生や、野球部の〇〇先生もご出席くださる予定です。懐かしい顔ぶれが一堂に会する、またとない機会です(2)ので、一人でも多くご出席くださいますようお願い申し上げます。
                                            敬具

例文中の(1)~(2)は以下の言葉に書き換えることができます。

(1)の書き換え

  • 今年も〇〇中学校同窓会のシーズンとなりました
  • 来る〇月〇日、〇〇中学校の同窓会を開催する運びとなりました
  • 私たちが〇〇中学校の学び舎から巣立って早〇年を数えます

(2)の書き換え

  • 懐かしい先生方を囲んで、にぎやかに近況を報告し合いたいと考えております
  • おいしい食事をいただきながら、しばしあの頃にもどって、旧交を温めたいと考えております

「再会」「懐かしい顔ぶれ」などの言葉で参加者の気持ちを盛り立てる表現を用いましょう。

同級生に送る同窓会の案内状(3)

拝啓 春風がそよ吹くなか、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、恒例の〇〇高校同窓会を左記(下記)により開催することになりましたので、お知らせいたします。(1)
 今回の同窓会は、記念すべき第〇回です。多くの先生方にも出席をお願いしておりますが、昨年はご都合により出席を見合された〇〇先生も、今年はぜひ出席しますとのことです。(2)
 つきましては、例年以上の盛会を期待しておりますので、万章お繰り合わせの上ご参加くださるよう、よろしくお願いいたします。
                                            敬具

例文中の(1)~(2)は以下の言葉に書き換えることができます。

(1)の書き換え

  • このたび、私たち〇〇学校卒業生有志は、これまで行われていなかった当校同窓会の開催を別紙のとおり企画いたしましたので、多くの同窓生の皆様にご賛同いただきたく、ご案内いたします。
  • さて皆様、今年も同窓会(平成〇年卒・〇年〇組)を催す時期となりましたので、ご連絡を差し上げます。

(2)の書き換え

  • 今回は、恒例のカラオケ合戦など、楽しい企画をたくさん用意しております。
  • 今回は、ちょっとしたサプライズを用意しておりますので、どうぞご期待ください。
  • 今回は私たちの卒業〇周年という節目の年になりますので、趣向をこらした企画を考えています。

興味を引き立てる表現をひと言盛り込む工夫を入れると、アピール度が高くなります。

同級生に送るクラス会の案内状

みなさま、お変わりありませんか。早いもので私たちが〇〇中学校を卒業して〇年を数えます。そこで、久しぶりに集まり、思い出話に花を咲かせたく(1)、〇年〇組のクラス会を左記(下記)の通り計画しました。当日は、担任の〇〇先生もかけつけてくださる予定で、懐かしい顔ぶれに会えるのを楽しみにされていました。この機会にぜひご出席くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

クラス会でタイムカプセルを掘り起こすイベントがある場合、例文中の(1)は「卒業記念に埋めたタイムカプセルの掘り起こしセレモニーを開催したく」に書き換えるとよいでしょう。

同窓会・クラス会の案内状の例文(恩師・担任の先生)

同窓会に恩師や担任の先生を招待するときの案内状・招待状の例文をご紹介します。それぞれの例文の下線部は、状況に合わせて書き換えの例も参考にしてくださいね。

恩師・先生に送る同窓会の案内状(1)

謹啓 立春の候、ますますご壮健のこととお喜び申し上げます。
 さて、このたび、〇〇県立〇〇高校、平成〇年度卒業〇年〇組の同窓会を左記(下記)のとおり開催する運びとなりましたので、謹んでご案内申し上げます。約〇年ぶりに〇〇先生を囲み、旧交を温めることを心待ちにしている(2)者も多数おります。
 何卒ご出席賜りますようお願い申し上げます。(2)
                                           謹白

例文中の(1)~(2)は以下の言葉に書き換えることができます。

(1)の書き換え

  • 〇〇先生のお話を賜ることを楽しみにしている
  • 〇〇先生のご尊顔を拝することを、胸を躍らせて待っている
  • 〇〇先生を囲んで思い出話に花を咲かせることを、今から楽しみにしている

(2)の書き換え

  • 同級生一同、先生のご参加を心よりお待ち申し上げております
  • 何卒ご来臨くださいますよう、ご懇願申し上げます

同級生の様子などを伝え、温かみのある文面を心がけましょう。

恩師・先生に送る同窓会の案内状(2)

謹啓 立夏の候、先生におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 このたび私たち〇〇中学校〇〇期生は、卒業して〇年目の節目となります本年、久しぶりに一同が集い、同窓会を開催する運びとなりました。
 ご多忙中大変恐縮ではございますが、ぜひご臨席を賜りたくご案内申し上げます。〇年度卒業生一同、先生のご参加を心よりお待ち申し上げております(1)
                                           謹白

例文中の(1)は、「先生のお話を久しぶりにうかがえますことを楽しみにしております」と書き換えてもよいでしょう。

同窓会・クラス会の返信はがきの例文(出欠の確認)

同級生や恩師に出欠の返事をたずねる返信はがきの例文をご紹介します。

同窓会・クラス会の返信はがきの例文(出欠の確認)

注意事項:表面の宛名を縦書きにした場合は裏面の出欠確認も縦書き、横書きにした場合は裏面も横書きに統一するのがマナーです。

出欠確認の例文(1)

〇〇市立〇〇中学校〇期同窓会に
  ご出席
  ご欠席  致します
いずれかに〇印をお付けください。
なお、ご欠席の場合でも〇月〇日(〇)までにお名前・ご住所をご記入の上、ご返送ください。

お名前
ご住所
お電話

「ご出席」「ご欠席」はやや大きめの字で書きましょう。いつまでに返信すればよいのか、期日を明記しておくことも忘れずに。

出欠確認の例文(2)

〇〇高校第〇回同窓会に
  ご出席
  ご欠席
(いずれかに〇印をお付けください)
なお、ご欠席の場合でも〇月〇日(〇)までにお名前・ご住所をご記入の上、ご返送ください。

お名前
ご住所
お電話

定期的に開催している同窓会の場合、第〇回と明記するのもよいでしょう。一行目には案内の目的を書き記すことが大切です。

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