「齟齬」の意味・使い方・対義語・類義語|例文つき

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「齟齬」の意味・使い方・対義語・類義語|例文つき

「齟齬」という言葉をご存知でしょうか?

若い方はこの言葉を読める方は少ないかもしれません。読み方は「そご」です。

「齟齬がある」「齟齬が生じる」といった表現は読めなくとも聞いたことがある方も多いと思います。しかし、少し難しい言葉なので、意味がよくわからないという方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、「齟齬」の意味や使い方を詳しく解説します。理解してもらいやすいように「齟齬」の対義語や類義語についても例文つきでお伝えするので参考にしてくださいね。

使い方によっては相手に不快感を与えてしまいますので、ビジネスシーンにおける「齟齬」の使い方も合わせて確認していきましょう。

「齟齬」の意味・使い方

「齟齬」の読み方は「そご」です。

「齟齬」の意味は「物事がうまくかみ合わないこと。食い違ってうまく進まないこと。ゆきちがい」です。

「齟」の漢字にも「齬」の漢字にも「歯」という字が入っています。これは、「齟齬」という言葉が上下の歯がかみ合わないことから来ているからです。

つまり、上下の歯がかみ合わないように、お互いの認識や理解が食い違って、意見や考えがずれてしまうときに使う言葉です。また、単に意見が違っているというよりは、それにより対立してしまっているような、ネガティブな状態の時に使う言葉です。

【例文】

  • 私の母と妻の間には金銭感覚について齟齬が生じている。
  • 例の事件は新聞社によって意見に齟齬が生じている。
  • 今回のプロジェクトの計画に齟齬があり、売り上げに大きく影響した。
  • この新聞記事の内容には事実と齟齬がある。
  • 本規約には現状と齟齬があるので、見直しが必要だと思います。
  • 本件はA社とB社の間で認識の齟齬が生じているようだ。

「齟齬」のビジネスでの使い方

「齟齬」をビジネスシーンで使う際は注意が必要です。

なぜなら、「齟齬」は単純に意見が違うという意味だけではなく、「意見が食い違っていることによって対立している・衝突している」といったニュアンスを含んでいるからです。

例えばクライアントとの間に意見の相違があったとしても、「お客様と私の間には齟齬があるようです」と表現してしまうのはNGです。「お客様の意見が私の意見と違うので、対立してしまっている」というような意味にとられ、ネガティブな印象を与えてしまうことがあります。

また、「齟齬がないようご確認ください」という表現も避けましょう。「お客様との間に意見の相違があっては大変なので確認をしてください」というつもりで伝えた言葉でも、意味合いとしては「後々文句を言わないよう今しっかり確認してくれ」とネガティブで強い表現になってしまうからです。

「齟齬」という言葉自体、ネガティブなニュアンスを含む言葉ですから、お客様や上司に対しては使わない方が無難です。

ただし、第三者視点で使う場合は問題ありません。例えば、「A社とB社の認識には齟齬が生じているようです」といったように自身が当事者でない場合は齟齬を使用しても大丈夫です。

「齟齬」の類語

「齟齬」の類語を紹介します。

  • 行き違い
  • 食い違い
  • 異なる
  • 相違
  • 不一致
  • 矛盾
  • 反する

ビジネスシーンで齟齬があることを伝えたい場合でも、相手にネガティブな印象を与えたくないときは上記のような言葉に言い換えましょう。

例えば「以前の打ち合わせと今回ご提案いただいた納期に齟齬があります」では相手を責めるような表現になってしまいます。そこで「以前の打ち合わせと今回ご提案いただいた納期が異なるようです。ご確認をお願いいたします」というようにやわらかい言葉に言い換えていきましょう。

「齟齬」の対義語

「齟齬」の対義語を紹介します。

  • 符合(ふごう。二つ以上の事柄がぴったりと合うこと、合致すること)
  • 一致
  • 合致(がっち。ぴったり合うこと。)
  • 疎通(考えが相手に通ずること)

「齟齬がある」の反対の意味を表現したい場合は

  • 合致しています。
  • 疎通がする。
  • 一致している。

さいごに

「齟齬」の意味や使い方、類義語・対義語、ビジネスシーンにおける使い方の注意点について確認してきました。

「齟齬」はビジネスシーンでは使い方に注意が必要な言葉でしたね。

「齟齬」は二文字で収まりがいいので、お客様宛のメールなどでも使ってしまいがちです。しかし、場合によっては相手に不快感を与えることにもつながります。

ビジネスシーンではついつい難しい言葉や硬い表現を選んでしまいがちですが、中には「齟齬」のようにネガティブな印象を与えてしまう言葉もあります。

しっかりと言葉の意味を確認し、相手に失礼のない言葉遣いを心掛けましょう。

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