「差し支えなければ」の意味・使い方|メールの書き方(類語・例文つき)

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「差し支えなければ」の意味・使い方|メールの書き方(類語・例文つき)

ビジネスシーンでは取引先の目上の方に手間をかけたり、相手に負担を強いるお願い事をしなくてはならないやり取りも少なくありません。

依頼ごとをするときは、相手に不快な印象を与えないよう伝え方や書き方に気を配るのは基本ですが、そこで役に立つ言葉が「差し支えなければ」という表現です。

ここでは、「差し支えなければ」というクッション言葉の意味や正しい使い方はもちろん、ビジネスメールでの書き方について紹介します。

「差し支えなければ」は上手に使うことができれば、相手に好印象を与えることができる、非常に効果的なクッション言葉です。ビジネスシーンでもスマートに使いこなせるように、正確な意味や使い方をまとめましたので確認してみてください。また、類語を使った例文も紹介しますので、是非使い分けの参考にしてくださいね。

「差し支えなければ」の意味・使い方

「差し支えなければ」は「さしつかえなければ」と読み、「もし支障がなければ」「都合が悪くなければ」という意味になります。

「差し支え」は「都合の悪いことが起こる、支障を生じる、妨げる」といった意味を持ち、相手にお願いをする言葉の前に入れることによって、柔らかく、より丁寧な伝わり方になります。

また、「差し支えなければ」を使うことによって、相手には依頼を断る選択肢があることを表現できます。クッション言葉を上手に会話に盛り込めば、より丁寧な印象を相手に与えることができるためオススメです。

【例文】

  • 差し支えなければ、握手していただけませんか。
  • 差し支えなければ、署名にご協力ください。
  • 差し支えなければ、ご連絡先をお教えいただけませんか。
  • 差し支えなければ、お名前をお聞かせ願えますか。
  • 差し支えなければ、10分ほどお時間をいただいてもよろしいでしょうか。
  • 差し支えなければ、ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。
  • 差し支えなければ、ご解約の理由をお聞かせください。

「差し支えなければ」と「恐れ入りますが」の違い

ちなみに「差し支えなければ」と同じく何かを依頼する際に使うクッション言葉に「恐れ入りますが」のフレーズがありますが、こちらは相手に断られたくない場合に使うため混同しないよう気をつけましょう。

  • 「恐れ入りますが、アンケートへの協力をお願いします」:基本、相手は断れない
  • 「差し支えなければ、アンケートへの協力をお願いします」:相手は断る選択肢を持つ

「差し支えなければ」ビジネスメールの例文

「差し支えなければ」という言葉は、ビジネスシーンで相手に依頼ごとをするときに有効なフレーズです。相手を尊重しながら依頼をするクッション言葉のため、是非使い方を覚えておきましょう。

  • 差し支えなければ、お会いして詳細についてご説明をさせていただきたいのですが。
  • 差し支えなければ、お名刺を頂戴できますか。
  • 差し支えなければ、ご都合のよろしい時に折り返しご連絡ください。
  • 差し支えなければ、後日改めてお時間をいただけないでしょうか。

「差し支えなければ」の類語・言い換え表現

「差し支えなければ」は、丁寧な印象を与えられるものの、繰り返し使ってしまうと相手に冗長で煩わしい印象を与える恐れもあります。「差し支えなければ」と似た意味をもつフレーズを紹介するので、是非使い分けてみてください。

  • できれば、サンプルをもうひとつ送っていただきたいのですが。
  • できましたら、今月25日までに指定の銀行口座にお振込みください。
  • 可能であれば、二人以上でご参加ください。
  • お手数ですが、FAXにてご送信いただけないでしょうか。
  • 問題なければ、これにてサポートを完了とさせていただきます。
  • ご都合がよろしければ、空欄にご希望日を記入いただけないでしょうか。
  • 不都合でなければ、画像をパンフレットにも使わせていただきたいのですが。
  • 支障がなければ、携帯電話の番号も頂戴できればと思います。
  • 差し障りなければ、内容を今一度ご確認いただけますと幸いです。

上に挙げた言い回しの中で「できれば」は特にくだけた表現です。目上の方には使わないよう注意しましょう。

まとめ

「差し支えなければ」は「もし支障がなければ」という意味を持ちます。相手に依頼する際に使うクッション言葉であり、断る選択肢も与えることから、強制的な依頼内容のときは使わないように注意しましょう。

口頭でのコミュニケーションに有効なのはもちろん、メールにおいても書き方をマスターできれば、相手にとって多少難しい依頼でも丁寧な印象を与えることができます。

ただし同じ相手に何度もお願いする際には、使い方に注意が必要です。前述した例文を参考に、類語を上手に使い分けることで冗長な印象を避けましょう。そうすれば「差し支えなければ」の持つ効果を最大限に引き出すことができます。

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