OB訪問の依頼メールの書き方(文例つき)

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OB訪問の依頼メールの書き方(文例つき)

就職活動ではOB訪問をすることにより、業界や企業の理解度を高めることができます。就活を有利に進めるための有効な手立てではありますが、その前段階であるOB訪問を依頼するビジネスメールを作成するとき、多くの学生が悩みます。

学生の方の多くはビジネスメールを使い慣れていないため、正しいメールの文面に悩んでしまったり、本人は気付かないまま失礼な文面を平気で送ってしまったりしているのです。友人同士のメールのやり取りではありませんから、ビジネスとしてしっかりと相手を思いやる気遣いのあるメールを送らなければ、OBにとってはどうでも良い他人事になってしまいます。

ここでは、OB訪問の依頼メールの書き方やマナーをお伝えします。文例もご紹介するので、OBにメールを送るときの参考にしてくださいね。

OB訪問の依頼メールの書き方・マナー

学生と違ってOBの方は、会社に勤務し、仕事をしている立場。押しつけがましい文面にならないよう言い回しや書き方には注意しなくてはなりません。まずは、OB訪問の依頼メールを作成するときのポイントやマナーについてお伝えします。

1.件名は用件が分かるタイトルにする

件名を書くときは、見知らぬアドレスからメールを受け取った時に先方がどう思うかを想定して、一目見て分かるタイトルにするのが基本です。初めてだからといって、件名に「はじめまして、〇〇です」や「〇〇大学の〇〇です」と明記する学生の人もいますが、ビジネスメールのルールとしてはNGです(末尾に大学名や学部名、氏名を明記しておくのは構いません)。

通常、ビジネスマンは件名を見て、受信したメールのなかから先に処理するべきか、後回しにするかを判断しています。後回しにされないよう、件名には「OB訪問」というキーワードを必ず入れて、「OB訪問のお願い」「OB訪問のご依頼」などと簡潔なタイトルにしましょう。

2.自己紹介とメールを送る意図ははっきりと伝えよう

OBの方からすると、あなたは同じ大学の先輩に当たるだけで、名前も顔も性格も何もわからない人。後輩にいきなり会って欲しいと言われても、「困ったなあ~」と思ってしまいます。相手に時間的な負荷をかけてしまうことなので、面談の目的ははっきりと伝えておき、先方には「後輩の就活の力になろう!」と思ってもらえるメールにしなければなりません。

後輩なんだから「面倒見てよ」と感じられないように、謙虚な姿勢と丁寧な言葉遣いでお願するようにしましょう。

3.OBの個人情報の出所を明確にして不信感を抱かせない

初めての人からいきなりメールが入ると、自分の個人情報を何処で入手することが出来たのかと、不信感を抱かれる恐れがあります。メール本文の冒頭では、必ず自身を名乗ることと、個人情報の入手先をしっかりと説明して安心してもらうことが大切です。メールの書き出しでは、メールを送る事のお詫びとお願いの趣旨をしっかりと明記しましょう。

OB訪問の依頼メールの文例

自分はまだ学生でも、社会人である就職希望先のOBへ送る依頼メールですから、ビジネスメールとしてのマナーを守るのが鉄則です。メール本文を書くときは、用件を先に伝え、OBに尋ねることになった経緯や志望理由を書いて理解してもらいます。仕事で忙しい合間に時間を取ってもらうことから、先方がスケジュールの調整をして回答をしやすいように3件ほど日時を挙げて、選択しやすく配慮します。予定が合わないことも想定し、OBに自分が時間を合わせることを書き添えましょう。

OB訪問の依頼メールの文例(1)

件名:OB訪問のお願い【△△大学△△学部の△△です】

株式会社〇〇〇〇
商品開発部 〇〇 〇〇 様

突然メールをお送りすることをお許しください。
私は△△大学、△△学部の△△と申します。

この度、大学のキャリアアップセンターで
〇〇様の連絡先を紹介していただきご連絡を致しました。

お忙しい中、大変恐縮ですが、
是非〇〇様にOB訪問のお時間をいただきたく存じます。

私は〇〇業界を中心に企業研究をしており、
貴社に大変興味を持っております。

現場で活躍されている〇〇様にお話をお伺いできないでしょうか。

突然のお願いとなり大変恐縮ですが、
ご検討いただければ幸いです。

念のため、私の希望日時を下記に記載いたします。

・〇月〇日(〇)〇時~〇時
・〇月〇日(〇)〇時以降
・〇月〇日(〇)終日可能

上記のうち、〇〇様のご都合のよろしい日時が御座いましたら
ご返信いただければ幸いです。

ご都合が悪い場合は、候補日時を2~3件、挙げて頂きたく存じます。

場所につきましては、〇〇様のご指定の場所まで
お伺いさせて頂きます。

ご多忙中に申し訳ございませんが、
ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

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署名
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まずはOB訪問のアポイントを頂けるかどうかを確認します。その上で、自分の都合の良い日程を3~5件ほど記載して、その中からOBに選択してもらうことにより、メールのやりとりの回数を減らすことができます。また、面談の日程がOBの都合と合わないことも想定しておき、都合の良い日時を提示してもらえないかお願いして、自分が予定を合わせる旨を明記しておきましょう。

OB訪問の依頼メールの文例(2)

件名:OB訪問のご依頼【△△大学△△学部の△△です】

株式会社〇〇〇〇
営業部 〇〇 〇〇 様

突然のご連絡失礼いたします。
私は△△大学、△△学部の△△と申します。

大学の〇〇ゼミの〇〇教授に就活の相談をしましたところ、
〇〇様をご紹介いただきご連絡先を教えていただきました。

お忙しいところ、大変恐縮ですが、
〇〇様に是非ともOB訪問をさせていただきたく、
ご連絡を致しました。

私は〇〇業界の営業職を中心に就職活動をおこなっており、
貴社に大変興味を持っております。

そこで、是非とも〇〇様のお話をお伺いできませんでしょうか。
突然のお願いで大変恐縮ですが、お時間をいただければ幸いです。

つきましては、私がお伺い可能なお日にちを下記に記載いたします。
〇〇様のご都合のよろしい日時をご指定いただきたく存じます。

・〇月〇日(〇)〇時~〇時
・〇月〇日(〇)〇時以降
・〇月〇日(〇)〇時~〇時

また、上記の日時ではお時間が取れない場合は、
〇〇様のご都合をご教示くださいませ。

ご多忙中に申し訳ございませんが、
何卒宜しくお願い申し上げます。

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署名
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あくまでも優先すべきはOBの仕事の都合。提案した日時はもちろん、この先一か月ほど時間が取れない場合は「再度ご連絡させていただきます」と一旦引き、待ってでも会いたい気持ちが伝わるようにまとめます。また、文末の署名欄には、自分の連絡先として電話番号とメールアドレスの記載を忘れないようにしましょう。個人情報を提供してくれた人や大学などの迷惑にならないように、教授などにOBに連絡したことを一言伝えると提供者も気持ち良く、安心できます。周りの人への気遣いを忘れないことも、大事な対応です。

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