「邁進」「精進」の意味・使い方|ビジネスシーンでの例文・類語つき

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「邁進」「精進」の意味・使い方|ビジネスシーンでの例文・類語つき

「邁進」という言葉をご存知でしょうか?

ビジネスシーンでは「ご期待に沿えるよう社業に邁進する所存です」「より一層仕事に邁進いたす所存です」などと前向きな姿勢を伝えるときに見聞きする言葉ですね。

日常会話の中であまり使う機会のない言葉なので、読み方を誤っていたり、意味が曖昧なまま使ったりしている方も多いではないでしょうか。

また、「邁進」に似た言葉で「精進」がありますが、「邁進」と「精進」の違いをしっかり説明できるでしょうか?

ここでは、「邁進」と「精進」の意味や使い方、違いについて詳しく解説します。類語や例文もあげて紹介するので参考にしてくださいね。

「邁進」の意味・使い方

「邁進」の読み方は「まいしん」です。「まんしん」と読み間違える方も多いので注意が必要です。

「邁進」の意味は「ひるむことなく、まっしぐらに突き進むこと」です。

目的に向かってひたすら突き進んでいく様を表しています。まっすぐ一直線に、というような好印象を受ける言葉ですね。

ビジネスシーンでは、仕事を一生懸命に励む姿勢や前向きな気持ちを表すときに使われることが多く、スピーチや挨拶の場で使える表現です。

【例文】

  • 新プロジェクトを成功に導くために邁進して参ります。
  • 営業成績達成のため、より一層邁進していきたいと思います。
  • サービスの満足度を高めるため、社員一同邁進して参ります。
  • これを機により一層社業発展に邁進し、微力ながら社会への貢献に努めて参る覚悟でございます。
  • 今後も皆様のご期待に添えるよう邁進して参る所存です。

「精進」の意味・使い方

「精進」の読み方は「しょうじん」です。

「精進」には4つの意味があります。

  • 雑念を去って一心に仏道を修行すること。
  • 仏事・信二のために、一定期間、心身を清め行いを慎むこと。
  • 肉食を断って採食をすること。
  • 一つのことに心を打ち込んで励むこと。一生懸命に努力すること。

「精進」は、元々は仏教用語なので、仏教に絡む意味合いが多いですが、現在日常の中でよく使われるのは「一つのことに心を打ち込んで励むこと。一生懸命に努力すること」の意味です。

本来の意味である「人間の苦悩を滅するために勇敢に立ち向かって努力すること」から派生し、集中して物事に打ち込んでいくことを表します。現在ではビジネスシーンでもよく使われる言葉です。

【例文】

  • 目標を達成するため、日々精進して参ります。
  • 貴社のお役に立てるよう精進を重ねて参ります。
  • 皆様方のご期待に添えるよう社員一同さらに精進いたす所存です。
  • より一層精進して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

「邁進・精進」のビジネスでの使い分け方・違い

「邁進」「精進」ともに前向きな表現であり、ビジネスシーンでよく用いられます。では、この二つの言葉の違いはどこにあるのでしょうか。

「邁進」と「精進」はどちらも「一生懸命頑張ります」という意味ですが、ニュアンスに細かな違いがあります。

簡単に言うと、「邁進」は「突き進むこと」、「精進」は「努力すること」に重点を置いた言葉という点で大きな違いがあります。

「前へ前へ、やる気を出してどんどんやります」という気持ちを伝えるときは「邁進」を、「集中して努力します」というときには「精進」を使います。

また、どちらも固い表現なのでこれだけで敬語として使えると思われがちですが、実は違います。目上の人に使う場合は「精進します」ではなく、「精進して参ります」「精進して参る所存です」というように「する」を謙譲語の「参る」にかえて使いましょう。

【例文】

  • 本年も精進して参りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
  • 本プロジェクトが成功するよう、社員一同邁進して参る所存でございます。
  • より一層お客様に喜んでいただけるよう、精進を重ね、邁進して参ります。

「邁進・精進」の類語

つづいては「邁進」「精進」の類語を紹介します。

  • 盲進:もうしん。何のわきまえもなく、ひたすら突き進むこと。
  • 奮闘:ふんとう。力いっぱい努力すること。
  • 尽力:じんりょく。力を尽くすこと。
  • 尽瘁:じんすい。苦労をいとわず、疲れ果てるまで全力を尽くすこと。
  • 精勤:せいきん。仕事や学業に精を出して励むこと。
  • 勤しむ:いそしむ。つとめはげむ。

さいごに

ビジネスシーンで使われることの多い「邁進」「精進」の意味や使い方、二つの言葉の違いを確認してきました。また、ビジネスシーンにおける使い方も紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

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